「製材」がしていることとは?――製材木が私たちに届くまで

「製材」がしていることとは?――製材木が私たちに届くまで

OWASE woodworksは、メンバーの4人中3人が製材業を営んでいます。この「製材」と聞いたとき、どんな画が浮かびますか?

丸太が積み上がっている様子。大きなノコギリで木を裁断している様子。いくつかのイメージがあるでしょう。でも、具体的にどんなことをしているか、ご存じですか? おそらく多くの人にとって馴染みのない「製材」について、簡単にご紹介します。


林業における製材とは

木材の多くは、①森で育成・管理・伐採されたあと、②目的に応じて「加工」され、③建築資材や家具、あるいは燃料などに「利用」されます。製材とは、②の工程で行われます。

尾鷲ヒノキは、主に建築資材に用いられてきました。柱や梁、土台などの「構造材」、床や天井などの「内装材」、扉や窓枠などの「建具材」などです。その他、家具や食器、雑貨などさまざまな木製品がありますが、こうした「つくるもの」にあわせて、山から伐り出した原木を角材や板材など必要な形に加工するのが、製材の仕事です。

すべて均一な工業製品とは異なり、自然物である原木は同じものは一つとなく、1本1本すべてに個性があります。製材の職人は、まず市場で「つくるもの」に最適な原木を見出して仕入れる「目利き」をします。これが、その後のクオリティを決めるといっても過言ではありません。

次に、木の性質をよく見て判断し、原木の性能を最大限に引き出す「木取り」をします。なるべく無駄を出さずに、用途に応じた材を得られるように。切る方向、位置、手順などを見極めます。頭の中で完成図を描き、木目の出方にも気を遣います。

その後、納品物に応じて細かな工程がありますが、製材とはただ採寸にあわせて伐るのではなく「目利き」と「木取り」をしているのです。

なお、もっと詳しく製材について知るのには、OWASE woodworksメンバーの田中俊輔も企画開発に関わる「セーザイゲーム」がぴったりです。ぜひ家族や友人、仕事仲間でプレイしてみてくださいね。

セーザイゲーム|https://www.sezaigame.com/


OWASE woodworksならではの、「木っていいな」の提案

これまでの製材所の商流はクライアントと距離があり(例:クライアント→施工業者→下請け業者→孫請け業者→製材所)、納品後の評価やクライアントのニーズなどにフォーカスできておらず、「木はもう売れないのでは」とも考えていました。

しかし、ファーマーズマーケットへの出店などで直にエンドユーザーに触れる機会を通じて「木が求められている」「直接そのニーズに向き合うことで、木の活用方法の可能性は広がる」ということを感じました。

私たちはマーケットへの出店など直接エンドユーザーのニーズに向き合うことや、異業種の仲間たちと協業することで、固定観念らわれず、「木っていいな」と思える製品や体験を提案していきたいと思っています。そういった活動を通じて、尾鷲の林業に関わる人々や循環する山林環境に貢献することが、私たちの願いです。